星降る夜は

 Winter Album / 2015.12.6 / PYYI-0028 / ¥2,000 +tax

収録曲

  1. 星降る夜は
  2. イルミネーション
  3. 年上の彼女
  4. 忘れもの
  5. BIZAN
  6. 聖夜
  7. カシオペア

 

収録曲解説

頭の中で鳴り続ける、言葉とメロディ。

井上が数年前からあたためてきた“冬にじっくりと聴きたい曲を集めた作品集”というイメージが2015年の12月、ようやくひとつのアルバムになった。
前年の10月から3ヶ月連続で企画し、最終的には東京だけでも5回の開催となったワンマンライブ「Piano 1, 2, 3」で再認識した、声とピアノだけの演奏による説得力。また、同じ頃からスタートしたFM番組内での曲作りコーナー経験から得た、くっきりしたテーマをシンプルに表現する作風。『星降る夜は』のベーシックにある大切な要素はそんな事たちだと思うが、ここに少しずつ、そして時には大胆にいろいろな楽器やコーラスのアプローチが加えられ、せつなくて、でも温かい、何より井上の想いが鳥肌の立つほど真っ直ぐに届いてくるアルバムとなった。

井上 侑初めてのウインター・アルバム、『星降る夜は』。

言葉とメロディが頭の中でずっと鳴り続けてやまない。数回聴いただけで、誰もが実感するはずだ。

 

  1. 星降る夜は
    吉祥寺スターパインズカフェと愛媛・松山カラフルで2010年に開催したワンマンのタイトル・チューンとして生まれ、それ以降もいくつかのコンサートでオープニングに歌われた曲。幼少時代から高校2年まで合唱団で歌い続けた井上の、ひとつのルーツ的エッセンスがここにある。
    Piano:井上 侑
    Recording & Mix:前島 風
  2. イルミネーション
    曲の誕生からCDリリースまでわずか1ヶ月強(!)という最新曲。イントロのピアノを聴くだけで、冬のしんとした清冽な空気に全身が包まれたような感覚になる。前島 風によるストラトキャスターのクリーン・トーンと、田辺 栞のサクソフォン。それ以上、何も足す必要はなかった。
    Piano:井上 侑
    Recording, Mix, Arrange & Guitars:前島 風
    Saxophone:田辺 栞
  3. 年上の彼女
    こちらも生まれ落ちてから3ヶ月を経ずにCDとなる新曲。軽やかなピアノは70年代、温かみのあるアコギは90年代の洋楽フレイバーを感じさせるが、描かれているのは中央線の朝の情景。新境地となる歌詞の世界観をイメージしながら、ぜひ貴方もドア横に立って聴いてみてほしい。
    Piano:井上 侑
    Recording, Mix, Arrange, Synthesizer & Guitars:前島 風
  4. 忘れもの
    「この角を曲がれば」「都営住宅」などを聴くと思い浮かんでくる井上の十代の原風景。ここでも描かれるそれを、時に淡々と、時に少しだけ感情的に表現されるボーカル。そこへ初参加となる MIZ のストリングスが天から舞い降りるように積み重なってくる。シンプルだけど、このうえなく贅沢だ。
    Piano:井上 侑
    Strings Arrange:MIZ
    Strings:MIZ
    Recording, Mix & Guitars:前島 風
  5. BIZAN
    永福町ソノリウムでのアコースティック編成によるワンマン「ゆりかごのソナタ」で2013年に披露されたピアノ・インスト曲。グライダーに乗って、ゆっくりと山々を巡りながら空を飛んでいくような浮遊感とスケールが、聴き手をアルバムの次なるシーンへと案内してくれる。
    Piano:井上 侑
    Recording, Mix:前島 風
  6. 聖夜
    もしかしたらこの「聖夜」が生まれたことが、ウインターアルバムのすべての始まりだったのかもしれない。
    Piano:井上 侑
    Recording & Mix:前島 風
  7. カシオペア
    2009年冬に手作りCD『ゆうのたね5』収録曲としてリリースされて以降、クリスマス・イベントやイルミネーション点灯式で歌われてきたハートウォームなバラードが、MIZ のアレンジとストリングス、鈴木崇仁のギターにより壮大なナンバーに変身した。このアレンジが一番似合うのは、きっとあのホールだ。
    Piano:井上 侑
    Recording, Mix, Arrange, Synthesizer & Strings:MIZ
    Guitars:鈴木崇仁

  8. 手に入れたばかりのマンドリンとバンジョーを前島 風が楽しげにかぶせて、なつかしさ感が3倍増となったこの曲。それにしても春があり夏があり秋があり、冬がきて、また春がくる。四季と共に生きられる国に生まれるというのは、なんとありがたいことなのだろうか。
    Piano:井上 侑
    Recording, Mix, Arrange, Synthesizer, Banjo & Mandolin:前島 風

 

Text:チーム井上 侑♪